第20号科学衛星MUSES-C

イヌヒ

2010年06月15日 21:36

帰ってきた「はやぶさ」は、再突入回廊ではなく、より深い降下角度で大気圏に再突入する。

帰ってきた「はやぶさ」は、断熱圧縮による空力加熱で、真っ赤な軌跡を描く紅蓮の火の玉となり、
轟音とともにダイオードひとつ残さず燃え尽きる。

燃え尽きた「はやぶさ」は、ゆっくりと成層圏に拡散する。

燃え尽きた「はやぶさ」は、高度13kmでジェット気流に乗り、天空を駆け廻る。

空を廻った「はやぶさ」は、高度6kmで乱層雲と出会う。

空を廻った「はやぶさ」は、昇華核として飽和水蒸気を集め、氷晶となり雪片となる。

雪になった「はやぶさ」は、ひらはらひらりと舞い降りる。

雪になった「はやぶさ」は、途中で融けて雨になる。

だから。

ある朝玄関を出たお前の肩先に落ちる一滴の雨粒、それが「はやぶさ」だ


















(2ちゃんより引用)



今まであなたの事、何も知らなくてごめんなさい。

あなたの最後の仕事と雄姿を見せてもらった時、朝からウルっときてしまいました。

知れば知るほど、あなたの偉大さが心を捉えます。

今はただ静かに。

ありがとう、はやぶさ。

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